ショールカラーの小さな見返し

「テーラードカラー」と、似ているような・・・いないような・・・

「ショールカラー」でゴザイマス。(笑)

「テーラー」との大きな違いは、なんと言っても!

「表衿続きの前見返し」・・・デスネ!!(笑)

 

返り線で折り返した時に、テーラーのようなゴージラインが入っていると

美しくないので・・・折り返した時にスッキリと見せるために、

表衿と見返しを付き合わせにした状態で裁断します。

ショールカラーの前見返しは、

テーラーのように「一枚(1P)」ではありません。

半身で言うと「三枚(3P)」です。

  1. 表衿続き前見返し
  2. 前下見返し(ウエスト~裾)
  3. 前衿ぐり見返し

「1」は、表衿のC.Bで「輪裁ち」にして、

   前中心のウエストまで続けて裁断します。

 

「2」は「1」を引き継いだ形で、ウエストから裾までの見返しとなります。

 

そして「3」ですが・・・

「1、表衿続き前見返し」を作るには「前身頃と地衿を突き合わせ」にします。

付き合わせにする箇所が全て「直線」なら、なんら問題はないのですが・・・

ゴージラインで付き合わせると「前衿ぐりに、衿が重なってしまう」所が

あります。

この状態では一つのパーツにする事が出来ません。

・・・なので、見返し側の重なっている部分だけを独立させて、

一つの「前衿ぐり見返し」とします。

ショールカラーの見返しのように「接ぎ」を見せたくない場面は多々あります。

くっつけたい所が、都合よく直線とも限りません・・・ね!?(苦笑)

そんな時は・・・「どこを一番キレイに見せたいのか?」

優先順位を決めてパターン展開してみて下さい。

「こだわる所、こだわらなくていい所」「目立つ所、目立たない所」

まずは状況把握をしっかりとシテクダサイネェ~!!(笑)